ローカルゼブラ企業を目指して:さくら印刷 三代目社長就任のご挨拶

2026年5月1日付で、株式会社さくら印刷の代表取締役社長に就任いたしました。

三代目として歩み出す私が、これからの10年で目指すのは地域に根ざした「ローカルゼブラ企業」です。

創業76年。 祖父が始めて、父が守ってきた会社を、自分が引き継ぐことになりました。

まずは、これまで支えてくださったすべての方に、心から感謝しています。 社員の方々、お客様、地域の方々、取引先、仲間、家族。本当にありがとうございます。

創業76年、三代目として受け継ぐ「地域と共に栄える」精神

今回の就任にあたって、改めて祖父のことをよく考えていました。

祖父は二宮尊徳の思想を深く学んでいた人でした。 「自分だけが良ければいいのではなく、地域や周囲と共に栄えることが大事」という考え方を大切にしていた人だったと、昔の資料や関わった方々から聞くお話で感じています。

僕自身、祖父から直接多くを教わったわけではありません。 でも、会社に流れている空気や、長年お付き合いいただいている方々との関係性の中に、その思想は確かに残っている気がしています。

まぁ、父との関係性の中から見えるものはまた違ったりしますが…w

そして不思議なことに、僕と祖父は同じ誕生日です。

引き継ぐべきものを引き継ぐために生まれてきたのかな、なんて少し思ってます。

僕自身、最初から家業を継ぐつもりだったわけではありません。

長男でもないし、特別な志があったわけでもなく、最初はアルバイトで会社に入ったのが始まりです。でも、現場に入り、人と出会い、地域と関わり、失敗を繰り返す中で、少しずつこの会社や地域への想いが変わっていきました。

そして、 「この会社って何のためにあるんだろう」 「地域に本当に必要とされる会社って、どういう会社なんだろう」 ということを、ぐるぐる考え続けてきた気がします。

10年間の挑戦と挫折から見えた、印刷会社の真の価値

振り返ると、この10年は拠点の数、売上規模、社員の人数。そういうものを図らずとも結果的に追いかけていたことになっていた気がします…

正確に言うと、借入返済のためにはある程度の規模を維持しなきゃいけなかったし新しいチャレンジが必要だったし致し方ない部分もあった…

でも同時に、男だからなのか、周りと比べていたのか「大きくすること=かっこいい」みたいな思想もあったような気がしている。

そしてどこかで、印刷という仕事に自分自身があきらめていたのかもしれない。だから新しい売上を外に求め続けてたのかも。

地域雑誌出版、Web制作、映像制作、高校生向けのキャリア教育メディア「COURSE」、デジタルクリエイター育成スクール、カフェとコワーキングスペースの複合施設「SAKURAGI」。

事業を撤退して、譲渡して、かなりしんどかった時期もあった。

でも、順風満帆ではなかったけどその挑戦をしたから今も会社が続いているという感覚もある。
そして、挑戦の中で見えてきたことやつながりなどもたくさん増えた。

印刷会社のポテンシャルは、高いということは知っている。

業種業界問わず、本当に多くのお客様とつながっている。地域の情報が集まってくる場所でもあるし、発信できる場所でもある。地域のハブになれる。地域活性化の中心になりやすい存在。

この10年で、自分自身の身の丈や性格、特性をちゃんと理解できたと思う。撤退や譲渡を経てようやく方向性が見えてきた気もする。

目指すは「ローカルゼブラ企業」

目指すのは、地域に根ざした「ローカルゼブラ企業」。

これは、祖父が大切にしてきた二宮尊徳さんの教えと同じ。道徳と経済は切り離せない。社会に必要とされながら、地域を発展させちゃんと利益も出す。その両立を目指す会社。

大きくすることより、深くすること。

自分の見える範囲の人、組織、地域をより良くしていく。それが自分に合ってるし、そこから広がっていくものがある。

組織を「発酵」させる。社員と家族が誇れる会社へ

話は変わるが、最近お腹の調子がずっと悪くて腸について研究している。

『発酵道』という本を読んで、腸内細菌の話が面白かった。強い菌が一方的に支配するんじゃなく、それぞれが役割を持って共存することで全体が健康でいられる。

組織も同じ。

全員が同じじゃなくていい。得意不得意があっていい。それぞれが自分の役割を果たして、お互いを活かし合える会社にしたい。

そして何より、働くメンバーやその家族が「この会社で働いてよかった」と思えること。それが自分の一番の仕事だと思ってます。


はっきり言ってまだそんな状態ではない。

そうなるよう動いてく。

経営と人生を並走させて

また、仕事だけじゃなく人生自体を豊かなものにできるようにしていきたい。

ビジネスはサクセス、人生はハピネスとエンジョイ。

この両方を意識し続けないと、何のために会社を経営しているのかわからなくなる。売上や数字だけ追いかけていると、気づいたときに大事なものを失ってる。逆に、人生の豊かさだけ語っていても会社は続かない。

経営と人生、この二つをちゃんと並走させること。それが自分の軸です。

シャンパンタワーじゃないけど、まず自分のグラスが満たされていないと、周りには注げない。

まだまだ未熟だし、足りないところだらけです。

それでも、挑戦することをやめずに、地域とともに前に進んでいきます。

これからもどうぞよろしくお願いします!

株式会社さくら印刷 代表取締役社長 鎌田 貴雅

さくら印刷

印刷事業やデジタルコンテンツ事業を提供するさくら印刷の公式サイト。

地域課題解決事業推進(ローカル・ゼブラ企業)

ビジネスの手法で地域課題の解決にポジティブに取り組み、社会的インパクト(事業活動や投資によって生み出される社会的・環境的変化)を生み出しながら、収益を確保する「ローカル・ゼブラ企業」の創出・育成を支援しています。

鎌田 貴雅

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