さくら印刷が目指す「小さな会社の生き残り戦略」とは

皆さんこんにちは!
(株)さくら印刷経営企画部のタカマサです!
最近はほぼ毎日マウントレーニアのクリーミーラテを飲んでいます。
新型コロナウイルスの影響で外食ができず悲しいですよね。おいしい焼き肉が食べたいです。
私は焼き肉キングによく行きますが、そこの「飲むデザートマンゴーミルクムース」が大好きです。
行くたびに基本3杯は飲みます。(笑)
とこのように皆さんは人に好きなものを聞かれて具体的に自分の好きなものをパッと答えられますか?
多分大体の人が、「んー…なんだろう」とか「焼肉」とか「焼肉とラーメン」とか「特にない」とか、そんな風な回答になっていると思います。
いかがでしょう?
そうすると人の記憶には残りません。
以前こんな話を聞きました。
パンダが大好きな女性が自己紹介の時に必ずパンダが好きということを明確に伝え、さらには身に着けるものはパンダ柄だったりパンダのキャラクターのものだったりと細かいところまでパンダを連想させるもので固められていました。
そうすることで彼女はみんなの中で「パンダの人」というカタチで覚えられるのです。
そして誕生日には何も言わずともパンダグッズがたくさん集まってくるそうです。
今日はそんな人の記憶に残りファンを作るブランディング戦略について書いてみたいと思います。
今紹介したのは個人ブランディングですが、企業ブランディングについてです!
因みに私は好きで髪を伸ばしひげを生やしているわけではありません。
これもブランディングの一環なのです!
いい面も悪い面もありますが今のところプラスに働いてると感じています。笑
ブランディング戦略とは
今の時代いい商品、いいサービスというのは溢れています。
そして、買い手よりも売り手の方が多い時代になってきています。
要するに買い手の人は比較を常にしているわけです。
多くの会社と比較をして選んでいるのです。
例えば、美容院。ワンカット2000円の美容院と10000円の美容院などがあると思います。しかし、髪をカットするという行為の市場価格というのは茂原で言えば「髪切り屋千太郎さん」がある限りは1100円なわけです。
一体何が違うのか?
この8900円の差は何なのか?
因みに私は右側の美容室に行っています。
私は昔からくせ毛でこれまでどこの美容室に行っても気に入った仕上がりにしてくれるところはありませんんでした。
しかし、少し高いですが今言っている美容院は仕上がりイメージを持たずに行くのですが毎回何も言わずとも納得のいく仕上がりにしてくれます。
そして、トークがうまく勉強になるお話をいつもしてくれますし、素晴らしい空間作りをしています。
私はこれらに、これまで払っていた倍以上のカット費を払ってもいいという価値を感じています。
南青山からこんな田舎に来たそうですが、広告は一切かけずに口コミだけで今では予約でいつもいっぱいです。
そうこれこそが我々小さな会社が生き残るポイントになります。
この価格のギャップがブランディングです。
ブランド戦略とは、ブランドを強化し、競合他社との差別化を明確にすることで企業や商品、サービスなどにおいて付加価値をつけることでお客さまや情報、お金などが向こうからあなたのことが好きですと来てくれるという戦略のことです。
プッシュ型の営業からプル型の営業にしていくのです。
弊社は受注請負型で長年事業を行ってまいりました。
その為、「お客様の要望を聞き、良いものをより安く」という考え方が染みついています。
お客様から喜んでもらうことは重要だし、安いほうがいいという考え方の全てが間違っているわけではありません。
しかしこれからは「いいものをより安く売る」というマインドから、「高くても、どうしたら喜んで買ってもらえるか」という考え方の社風、文化を作り付加価値を上げていき、お客様からファンになってもらい「会社の世界観」ごと購入したいと思ってもらえる努力が必要だと考えています。
これがブランディング戦略の大まかな概要です。
お客様とファンの違い
私はこの地域や業界で「小さなブランド」と呼べるような会社を作っていきたいと思っています。
小さなブランド会社には、お客さまではなく、お客さま以上の「ファン」になってもらう必要があります。
特定の商品やサービス、ひとつの事業だけに対してファンがいるのではなく、「会社自体にファンがいる」というカタチです。これは、いい商品やサービスが飽和していて、移り変わりが激しい今の時代に合った、理想的な小さな会社の経営の在り方だととらえています。
みなさん「ミュージシャンのビジネスモデル」を思い浮かべてください。
ミュージシャンには「お客様」はいませんよね?
ミュージシャンのライブに行ったり、CDやグッズを買うのはみんな「お客様」ではなく「ファン」です。
ファンは好きなミュージシャンが出すものなら無条件でそれを購入します。
そしてその魅力を人に伝えます。
それだけではありません。
ミュージシャンに関わるスタッフや、協力する会社、そのチームの一員であることに誇りを感じています。友人たちからも、きっと羨ましがられることでしょうし、そこに加わりたいと未来のスタッフも続々と集まってくるでしょう。
これを会社にそのまま置き換えたい。私はそのように思っています。
上記をまとめますと、お客様とは極端に言えば、製品やサービスのスペック、そして価格ばかりを見ている人を言います。
他社の製品と比較したり、場合によっては合い見積もりを取ったりしながら、あくまでもお得なほうを購入します。
これに対してファンとは、スペックや価格だけでなく、「その会社の姿勢に好感が持てるから」「その会社の経営者が好きだから」「その会社の社員が素晴らしいから」などトータルな理由で会社を選んでくれる人たちです。
製品が好きというよりもその会社自体が好きというのがファンになります。
こういったファンを作る必要があるのです。そうすると多少高くてもお願いします。と言われる存在になっていきます。
最終的にはお客様だけでなく、過去のスタッフもいつまでも応援してくれるファンであり、今いるみなさまももちろん会社のファン、そして地域の人も応援してくれるファン。
こうしてビジネスに関わるすべての人がファンになる。それこそが、我々田舎の印刷屋さんが目指すべき姿です。
勘違いしてほしくないのはお客様が悪いということではありません。
あくまでファンになってもらえるよう我々が努力していかなければならないということです。
(株)さくら印刷のブランディング戦略
この図のような流れでブランド戦略は進んでいきます。
だからこそ我々が最初にやるべきことはクレドを徹底的に意識し行動することが必要です。
そしてそれが会社のイメージになります。
人間はどうせ物を買うのなら好きな人から買いたいと思います。
どんなに、いい商品・サービスを提供していても態度が悪かったり、横柄な対応を取られたら購入を躊躇します。
私は現場でお客様と接している「社員の品質が会社の品質であり、社長の品質」であると考えています。
1のものを2にも5にもできますが、逆に1のものをマイナスにするのも人間です。信用をつくるのも、信用を台無しにするのも人なんです。
ですから、さくら印刷はクレドを通して人財育成に力を入れ、お客様にご満足いただける品質の高い商品やサービスを提供できる意欲の高い人財を育成します。
だからこそこのクレド浸透に今期徹底的に取り組んでいきたいと思っています。
まとめ
我々さくら印刷がこれからブランディングをしていく上で最も大切になる根幹の部分がクレドの浸透だと思っております。
また、これは組織の生産性を最大化させるためにも必要なものだと思っています。
クレドが浸透することによって、理想とする企業文化を創りストレスのない仕事環境を作っていきます。
そして企業文化は、社内だけでなく社外にも自社を知ってもらう大切な要素となり、これがブランドイメージとなっていくのです。
例えば数字をめちゃめちゃ上げていてもこのクレドに沿った行動ができていないのであれば私自身それは一時的なモノであると考えています。
クレドはさくら印刷の心情であり社内憲法です。
ビジョンにある通り地域を代表する愛される会社を目指すにはイコールそこで働く我々が愛されなくてはいけません。
クレドを実践することがそれとイコールになると思っています。
そうなれば必然的に数字もついてきます。
そして、外向きの矢印を内向きの矢印へと変えていきたいと思っています。
小さな会社が生き残るにはここが重要な気がしています。
ではまた!